かなで便り Kanade news

通常業務以外に行っている弁護士の活動について

2020.05.26 その他

弁護士の相田です。
 皆さんが,我々弁護士の仕事と聞いてまず思い浮かべるのは,依頼者の方の相談にのり,相手方との交渉あるいは裁判などで法廷に行って活動するといったことでしょうか。
 当事務所においても,相続・遺言,交通事故,債務整理,離婚,事業承継,刑事事件といった各弁護士の注力分野やそれ以外の諸問題についてご相談やご依頼を頂戴しております。
 今回は,弁護士が行っているそうした業務以外にあまり馴染みがないと思われる委員会活動についてご報告したいと思います。
 弁護士は,都道府県にある各弁護士会に所属する義務があります。その上で,各弁護士会には各種委員会が存在しており,会員である弁護士が任意で自身の興味がある委員会に所属し,活動を行っております。
 我が千葉県弁護士会には,現在,主な委員会だけでも20を超える委員会が存在し,日々活動を行っております。(詳細は,千葉県弁護士会HPをご参照ください。https://www.chiba-ben.or.jp/about/activity.html)。
 私自身も,3つの委員会に所属しています。裁判員法運用対策プロジェクトチームという裁判員裁判に代表される刑事事件全般に関する研鑽を積む委員会や犯罪被害に遭われた方を支援する委員会といった広い枠でいえば刑事事件に関連する委員会に2つ所属しています。
 他には,子供達に法的な物の見方・考えた方をベースに自ら主体的に考え,適切公平に判断する力を身につける活動を支援することを目的とする法教育委員会に所属しています。
 法教育委員会では,毎年春と夏に中学生を対象にジュニアロースクールを千葉市にある弁護士会館にて開催をしています。
毎年内容に変化をつけ,委員会所属の弁護士がチームを組んでシナリオを作り各当事者役なども演じて刑事模擬裁判や紛争が生じている民事事件を大罪にして子供達に参加してもらっています。
参加してもらった子供達には,弁護士役や裁判官になってもらい,価値観が混在する世の中で,物の見方や考え方があること,その上で主体的に考え周りの人を説得するといった体験をしてもらっています。参加してもらった中学生の中には,毎年参加してくれる子も少なくありません。
 残念ながら,今年は全世界的な拡がりをみせるコロナウイルスによる感染拡大を防ぐ観点から3月28日開催予定の春のジュニアロースクールは中止となってしまいました。また,弁護士会館で行っていた委員会も3密を避けるため,Web会議などで執り行うなどの今までとは違った変化も生じています。
 一日でも早い収束を祈るばかりです。
 今回は,直接業務に関係しないと思われる活動にも弁護士が活動していることを知っていただくと,皆様がイメージする弁護士像とはまた違った一面が見られるかもしれないと思い,ご紹介をさせていただきました。

以上