袴田事件について
2024.10.30相田です。 今月実施された法廷技術研修に講師の一人として参加してきました。 この研修は、弁護士を対象に刑事事件の法廷活動に関する2日間の研修です。内容としては模擬記録をもとに実際に尋問や弁論を実演し、講師からその場でアドバイスをもらい、改善をしていくというLearning by doing形式で行う…
経営者保証ガイドラインについて
2024.10.27平成25年12月に策定された「経営者保証に関するガイドライン」については、これまでもかなで便りで取り上げて来ましたが、令和に入ってから、同ガイドラインを使った保証債務の整理に関与することが多くなってきたと感じます。 同ガイドラインでは、「経営者たる保証人による早期の事業再生等の着手の決断について…
弁護士へ相続手続を依頼する場合の委任状や遺産分割協議書について
2024.08.27弁護士の樋口です。 ご家族が亡くなり、相続人として遺産を相続することになった場合、相続手続を、ご本人自ら行うこともできますし、弁護士へ依頼することもできます。【相続人が複数おり、誰がどの遺産を取得するかについて意見が不一致】であれば、弁護士へ依頼した方が良いでしょう。 一方、【相続人が複数おり…
ジュニアロースクールに参加してきました。
2024.08.15弁護士の相田です。 皆様どのような夏休みをお過ごしでしょうか。 私は、7月末に私が委員長をしております法教育委員会主催の中学生対象のジュニアロースクールに参加してきました。 参加費は無料で架空の窃盗事件を題材に、参加してくれたお子さん達が裁判官役になり有罪、無罪を決めるというものでした。 題材につい…
弁護士情報セキュリティ規程を策定しました
2024.07.042017年6月の閣議決定「未来投資戦略2017」を受けて同年10月に「裁判手続等のIT化検討会」が設置され、その後いくつかの会議体と法制審議会での議論・検討を経て、2022年5月18日、民事訴訟手続のデジタル化等を内容とする改正民事訴訟法が第208回通常国会で成立しました。 この改正法は、公布日…
着衣や所持品の損害について
2024.05.31弁護士の樋口です。 交通事故に遭われた場合、着衣や所持品も壊れてしまうことがあります。交通事故を原因として壊れてしまったのですから、これらについても、加害者側に対し、損害賠償を求めることができます。 では、具体的にどのように損害額を算定すれば良いでしょうか。 例えば、靴やiPadを壊されたと…
嫡出推定制度が令和6年4月1日より新しくなりました。
2024.05.29弁護士の相田です。 【嫡出推定制度とは】 民法では、生まれた子の父が誰であるかを法律上早期に確定して子の利益を図るため、嫡出推定制度を設けています。 具体的には、婚姻の成立した日から200日を経過した日より後に生まれた子または離婚等により婚姻を解消した日から300日以内に生まれた子を、夫の子と推定す…
続・相続登記の義務化について
2024.04.01本日から、相続により不動産を取得した場合、自己のために相続の開始があったことを知り、かつ、その所有権を取得したことを知った日から3年以内に、相続登記の申請が義務づけられることになりました(不動産登記法76条の2が本日から施行)。 この解説は、https://www.kanadelaw.com/n…
戸籍証明書の広域交付制度について
2024.02.28弁護士の樋口です。 令和6年3月1日より,戸籍法の一部を改正する法律が施行され,本籍地以外の市区町村の窓口でも,戸籍証明書・除籍証明書を請求できるようになります。これを,「広域交付制度」と呼ぶようです。 法務省:戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行) 広域交付制度が開始され…
大規模な災害に被災してしまったら
2024.01.31弁護士の相田です。 令和6年能登半島地震において、被災された皆さま、ご家族の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。令和6年は、お正月から大変な災害が発生し、今も多くの方が困難な生活を余儀なくされています。 千葉県でも近年、台風による大規模被害も発生しております。 大規模な被災をした場合、その後…