かなで便り Kanade news

経営者保証ガイドラインにおけるインセンティブ資産について

2025.02.28

 弁護士の樋口です。  2024年11月30日のかなで便りにおいて、経営者保証ガイドラインを利用する場合の特別清算手続の活用について、お話ししました。  その際、債権者の方々に対する会社からの弁済額(回収見込額)が多い方が「一定の要件を満たし、債権者の方々の合意を得ることができれば、99万円を超える…

広島県弁護士会へ訪問し、勉強会へ参加してきました。

2025.02.17

相田です。 私は、犯罪被害に遭った方を支援する千葉県弁護士会「犯罪被害に関する委員会」に所属しています。 なお、その他、「刑事弁護センター」及び「法教育委員会」にも所属しています。 広島県弁護士会にも、千葉と同様に犯罪被害に遭われた方を支援する委員会として、「犯罪被害者の支援に関する委員会」が存在し…

倒産事件と家事事件の交錯

2024.12.29

 2021年11月20日、京都で全国倒産処理弁護士ネットワークの第19回全国大会が開催されました。パネルディスカッションのテーマは、「破産事件と離婚・相続事件との交錯」で、家事事件と倒産事件の交錯する場面について一石を投じる非常に有益な議論が交わされました。  今回、ご縁があって、私も所属している神…

経営者保証ガイドラインを利用する場合の特別清算手続の活用について

2024.11.30

 弁護士の樋口です。  中小企業の経営者が、会社の保証債務を整理したい場合、破産手続ではなく、まずは経営者保証に関するガイドラインを利用できないか、検討すべきです。  以下の中小企業庁のHPやパンフレットにも記載されておりますが、経営者保証ガイドラインを利用できた場合の主なメリットとして、以下の①と…

袴田事件について

2024.10.30

相田です。 今月実施された法廷技術研修に講師の一人として参加してきました。 この研修は、弁護士を対象に刑事事件の法廷活動に関する2日間の研修です。内容としては模擬記録をもとに実際に尋問や弁論を実演し、講師からその場でアドバイスをもらい、改善をしていくというLearning by doing形式で行う…

経営者保証ガイドラインについて

2024.10.27

 平成25年12月に策定された「経営者保証に関するガイドライン」については、これまでもかなで便りで取り上げて来ましたが、令和に入ってから、同ガイドラインを使った保証債務の整理に関与することが多くなってきたと感じます。  同ガイドラインでは、「経営者たる保証人による早期の事業再生等の着手の決断について…

弁護士へ相続手続を依頼する場合の委任状や遺産分割協議書について

2024.08.27

 弁護士の樋口です。  ご家族が亡くなり、相続人として遺産を相続することになった場合、相続手続を、ご本人自ら行うこともできますし、弁護士へ依頼することもできます。【相続人が複数おり、誰がどの遺産を取得するかについて意見が不一致】であれば、弁護士へ依頼した方が良いでしょう。  一方、【相続人が複数おり…

ジュニアロースクールに参加してきました。

2024.08.15

弁護士の相田です。 皆様どのような夏休みをお過ごしでしょうか。 私は、7月末に私が委員長をしております法教育委員会主催の中学生対象のジュニアロースクールに参加してきました。 参加費は無料で架空の窃盗事件を題材に、参加してくれたお子さん達が裁判官役になり有罪、無罪を決めるというものでした。 題材につい…

弁護士情報セキュリティ規程を策定しました

2024.07.04

 2017年6月の閣議決定「未来投資戦略2017」を受けて同年10月に「裁判手続等のIT化検討会」が設置され、その後いくつかの会議体と法制審議会での議論・検討を経て、2022年5月18日、民事訴訟手続のデジタル化等を内容とする改正民事訴訟法が第208回通常国会で成立しました。  この改正法は、公布日…

着衣や所持品の損害について

2024.05.31

 弁護士の樋口です。  交通事故に遭われた場合、着衣や所持品も壊れてしまうことがあります。交通事故を原因として壊れてしまったのですから、これらについても、加害者側に対し、損害賠償を求めることができます。  では、具体的にどのように損害額を算定すれば良いでしょうか。  例えば、靴やiPadを壊されたと…