ジュニアロースクールに参加しました
千葉県弁護士会では、各弁護士が任意に様々な委員会活動に従事しています。
日々の仕事に直結する委員会やその他、公益的な活動まで様々存在します。
私が、所属している委員会の一つ法教育委員会主催の中学生向けジュニアロースクールに先日、参加してきましたので、ご紹介をいたします。
千葉県弁護士会が実施するジュニアロースクールは、毎年年2回、中学生を対象に、刑事事件の模擬裁判に参加し裁判官役として有罪無罪を決する、あるいは執行猶予を付けるか否かの判断を行うことや、民事事件に当事者役(弁護士役)で参加し、紛争を解決に導く等々、刑事事件、民事事件を問わず、毎回題材や趣向を変えて実施しています。
その多くが、千葉県弁護士会法教育委員会のオリジナル題材となります。今回の催しは、弁護士は20名以上、子供達は30名以上の参加がありました。
残念ながら、今回もコロナウイルス蔓延拡大を受けて、昨年同様Zoomでのオンライン開催となりました。
今年は、殺人事件を題材に故意に人をナイフで刺したのか、あるいは偶発的に刺さってしまったのかを主軸に被告人の有罪、無罪を決めるといった題材でした。当日は、刑事模擬裁判を各当事者に扮した弁護士が弁護士会にて行い、それを子供達がオンラインで視聴し、その場で質問も考え、議論をし、結論まで各班導いていました。
結果として、子供達を班分けした6班のうち、有罪4班、無罪が2班となりました。
結論はどちらもあり得るように題材を作成してます。大事なのは、結論そのものではなく、その結論に至る思考過程や論理をいかに丁寧に考えられるかといった点を重視して、子供達と一緒に考えていきました。
私が参加した班の子供達は、他人の話を聞き、それを受けて自分の意見を述べて、自らの意見を柔軟に変えつつ論理的に考えるといった姿勢をきちんと見せてくれました。
そうした子供達の姿勢に自らも日々の仕事を見直し、より良い法的サービスを提供できるようにと新たな刺激を受けた一日となりました。
参加してくれた子供達にこの場を借りて御礼と感謝をしたいと思います。ありがとうございました。
(弁護士 相田 敦史)