かなで便り Kanade news

令和4年度千葉県弁護士会副会長を務めて

2023.04.03

令和4年度、千葉県弁護士会の副会長を拝命しておりました。  これまで、千葉県弁護士会の会員ではあるものの、「弁護士会」という組織自体について深く考える機会はありませんでしたが、財務・人事担当役員となったため、組織としての弁護士会のあり方と真剣に向き合った一年となりました。  毎週1回の役員会、各種委…

相続登記の義務化について

2023.02.28

 弁護士の樋口です。  令和6年4月1日より,相続により不動産を取得した場合,取得を知った日から3年以内に,相続登記の申請が義務づけられます(不動産登記法76条の2)。正当な理由がなく相続登記をしなかった場合は,10万円以下の過料に処されることがあります(同法164条1項)。  これまでは,相続登記…

財産開示手続きが強化されました

2023.02.28

相手方(債務者)がお金を払ってくれない場合どうすればいいでしょうか?。 催促や交渉をして払ってもらえたならば問題は解決です。 しかし、催促や交渉をしても払ってもらえなかった場合、裁判という手続きに進むこともあると思います。そして、無事に勝訴判決を得たとします。 相手方も裁判で負けた以上、この段階にな…

新年のご挨拶

2023.01.02

 輝かしい新年を迎え皆様のご健康とご繁栄を心よりお祈り申し上げます。  旧年中は一方ならぬ御高配にあずかり誠にありがとうございました。  本年も何卒宜しくお願い致します。 〔弁護士 塩野大介〕

最近の千葉の民事事件における和解手続について

2022.11.29

 弁護士の樋口です。  かなで便り5月号において,提訴から判決までの手続の全面的なオンライン化を主たる目的とした「民事訴訟法との一部を改正する法律」(本年5月18日成立,2025年度までに完全実施予定)のお話をしました。  もっとも,上記法改正成立前より,以下の①と②を満たしていれば,千葉県内の裁判…

交通事故の加害者が自賠責のみ加入して資力がない場合

2022.08.30

 弁護士の樋口です。  交通事故に遭われてお怪我をしてしまった場合,加害者が任意保険へ加入していれば,任意保険会社より,お怪我の賠償の支払いを受けることができます。また,加害者が任意保険へ加入していなくとも,ご自身が人身傷害補償保険に加入していれば,同保険を利用して,お怪我の賠償の支払いを受けること…

ジュニアロースクールに参加しました

2022.08.30

 千葉県弁護士会では、各弁護士が任意に様々な委員会活動に従事しています。  日々の仕事に直結する委員会やその他、公益的な活動まで様々存在します。  私が、所属している委員会の一つ法教育委員会主催の中学生向けジュニアロースクールに先日、参加してきましたので、ご紹介をいたします。  千葉県弁護士会が実施…

成年後見人等研修に参加しました

2022.07.16

 千葉県弁護士会では、成年後見人等の名簿登録希望者に対して、2年に1度研修受講を義務づけています。  先日、当該研修会が開催され、出席をしました。  講義内容としては、①成年後見の事務の円滑化を図るための民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律の解説(郵便回送嘱託、死後事務を中心に)、②本人が亡く…

民事訴訟法の改正について

2022.05.27

 弁護士の樋口です。  新聞やニュース等で報道されましたが,本年5月18日,民事訴訟法との一部を改正する法律が成立しました。改正の主たる目的は,提訴から判決までの手続の全面的なオンライン化です。  法律が成立しても,実施されるまでには時間がかかります。法務省によると,段階的に整備し,2025年度まで…

少年法の改正について

2022.05.06

 先月のかなで便りにおいてご紹介をしたとおり、日本において成年年齢の引下げ(成年年齢が現行の20歳から18歳に)が行われました。  それを受けて、民法上成年になった18歳、19歳の者について、少年法の改正が行われました。改正少年法は、令和4年4月1日に施行されます。 1 改正の概要について  改正少…